視覚しかく障害者しょうがいしゃ講師こうしが  視覚しかく障害しょうがい生徒せいとへ  IT系けい講義こうぎを  する  時ときの  注意ちゅうい事項じこう

「若年層じゃくねんそうに  対たいする  プログラミング教育きょういくの  普及ふきゅう推進すいしん」  事業じぎょう

障害しょうがいの  ある  児童じどう生徒せいとを  対象たいしょうと  した  プログラミング教育きょういく  実施じっしモデル  実証じっしょう事業じぎょう    メンター講こう習しゅう会かい

 

筑つ波くば技術ぎじゅつ大学だいがく  情報じょうほうシステム学がっ科か      小林こばやし  真まこと

    私わたし自身じしんは  晴せい眼がん者しゃ  ですので、私わたしが  このような  資料しりょうを  書かくのは  適切てきせつでは  ないかも  しれません。  しかし  視覚しかく  障害しょうがいの  大学生だいがくせいを  教育きょういく  し、  各種かくしゅ  イベントなどで  彼かれらを  観察かんさつ  して  きた  経験けいけんから、  少すこしでも  アドバイスに  なればと  思おもい  まとめて  みます。  「晴せい眼がん者しゃ講師こうしが  視覚しかく障害しょうがいの  生徒せいとへ  IT系けい講義こうぎを  する  時ときの  注意ちゅうい事項じこう」を  一読いちどく  した  うえで、  次つぎの  点てんに  留意りゅうい  して  みて  ください。

  

1.事前じぜんの  準備じゅんびは  ぬかり  なく。

  講師こうし側がわが  晴せい眼がん者しゃの  場合ばあい、  途中とちゅうで  生徒せいとの  名前なまえを  確認かくにん  したり  資料しりょうを  確認かくにん  したり  する  ことが  比較的ひかくてき  簡単かんたんに  できますが、  講師こうしが  視覚しかく  障害者しょうがいしゃの  場合ばあいには  作業さぎょうに  時間じかんが  取とられて  生徒せいとを  待またせて  しまったり  リズムが  狂くるったり  して  しまう  可能性かのうせいが  あります。  あなたを  サポート  する  晴せい眼がん者しゃ側がわ  スタッフは  「当日とうじつ  渡わたせば  よい」と  思おもって  いるかも  しれませんが、  生徒せいとの  氏名しめい・  所属しょぞくや  視覚しかく  障害しょうがいの  状況じょうきょうなど  基本的きほんてきな  情報じょうほうは  積極的せっきょくてきに  集あつめに  行いきましょう。

  また、  コンピュータを  使つかう  講義こうぎの  場合ばあいには  その  場ばで  トラブル  等とうが  起おきた  場合ばあいに  対応たいおう  するのが  困難こんなんです。  予備よびの  機器ききや  いざと  いう  ときに  助たすけて  くれる  スタッフの  手て配はいなど、  事前じぜんの  準備じゅんびに  晴せい眼がん者しゃの  講師こうしより  気きを  遣つかう  必要ひつようが  あるでしょう。  大変たいへんだと  思おもいますが、  事前じぜんの  準備じゅんびは  なにより  自分じぶんの  安心あんしん感かんに  つながります。  特とくに、  常つねに  手てに  入はいる  わけでは  ありませんが  「どの  生徒せいとが  常つねに  反応はんのうを  返かえして  くれるのか」と  いった  情報じょうほうが  入手にゅうしゅで  きれば  講義こうぎを  コントロール  しやすく  なります。

  

2.生徒せいとからの  反応はんのうを  自分じぶんに  分わかる  かたちに  して  もらう。

  講師こうし側がわが  晴せい眼がん者しゃで  あれば、  「〇〇な  人ひと」と  生徒せいとに  問といかける  ことは、  すなわち  挙きょ手しゅを  促うながす  意味いみが  隠かくれて  いる  ことに  なります。  しかし  そのような  問といかけでは  もし  手てが  挙あがったと  しても  確認かくにん  する  ことが  困難こんなんです。  また、  特とくに  一般校いっぱんこうに  通かよって  いる  生徒せいとさんの  場合ばあいは  教おしえる側がわが  見みえにくいと  いう  状況じょうきょうに  あまり  慣なれて  いない  場合ばあいも  あります。  「声こえに  出だす」  ことや  「拍はく手しゅを  する」と  いった  生徒せいと側がわに  要求ようきゅう  する  動作どうさを  きちんと  伝つたえるように  しましょう。  個別こべつに  問といかける  ことも  重要じゅうようです。  最初さいしょの  ポイントとも  関連かんれん  しますが、  問といかける  ためには  どこに  誰だれが  座すわって  いるのか、  名前なまえは  何なにか、  と  いった  情報じょうほうが  不可欠ふかけつです。

  

3.時間じかん  管理かんりに  気きを  配くばる。

  触覚しょっかくで  時間じかんの  管理かんりが  できる  機器ききを  用意ようい  するのが  ベストですが、  音おん声せい時計どけいの  場合ばあいは  生徒せいとたちにも  聞きこえて  しまう  ことが  あるので  注意ちゅうい  しましょう。  あまり  時間じかんを  気きに  しすぎて  いる  様子ようすが  伝つたわって  しまうと  生徒せいとたちの  注意力ちゅういりょくが  そがれて  しまう  恐おそれが  あります。  とは  いえ、  確認かくにん  しない  わけにも  いきません。  演習えんしゅう  課題かだいなどを  出だす  タイミングで  「今いま  〇時まるじだから  〇分まるふんまで  やって  みよう」などと  明示的めいじてきに  確認かくにん  すると  いう  流ながれを  作つくる  方法ほうほうも  あります。

  

4.晴せい眼がん者しゃの  補助ほじょ者しゃを  上手じょうずに  使つかう。

  晴せい眼がん者しゃの  補助ほじょ者しゃが  いる  場合ばあいは、  きちんと  事前じぜんに  打うち合あわせて  必要ひつような  サポートを  受うけられるように  して  おきましょう。  例たとえば  前述ぜんじゅつの  時間じかん  管理かんりに  ついても、  「〇時まるじ  〇分まるふんに  なったら  教おしえて  ください」と  頼たのんで  おくだけで  楽らくに  なります。  生徒せいとたちの  反応はんのうも、  晴せい眼がん者しゃの  補助ほじょ者しゃに  語かたりかけながら  把握はあく  して  いく  方法ほうほうも  あります。  うまく  連携れんけい  して  生徒せいとたちを  飽あきさせないように  して  みて  ください。

  以上いじょう、  視覚しかく障害者しょうがいしゃの  講師こうしが  視覚しかく障害しょうがいの  生徒せいとへ  IT系けい講義こうぎを  する  時ときの  注意ちゅうい事項じこうを  挙あげて  みました。  なかなか  思おもい通どおりに  ならない  ことも  多おおいと  思おもいますが、  ゆっくり  生徒せいとと  コミュニケーションを  して  全体ぜんたいの  状況じょうきょう  把握はあくを  するように  して  みて  ください。